
強迫性障害の症状
現実に起こっては困るような、あるいは無意味で現実に関係のない考えやイメージが、自分の意思に反して繰り返し頭に浮かび、払いのけようとしても、払うことが出来ない状況を強迫観念といいます。例えば、「排泄物が体についたのではないか」「ばい菌に感染したのではないか」「卑猥な言葉が浮かんで口にしそうになる」「自分が他人を傷つけそうになる」「眼にふれるものを一つずつ数えあげないと気がすまない」などです。
強迫観念に対する悩み
強迫観念に対する悩みは2通りあります。
①強迫観念自体に悩む場合。
②強迫観念自体には悩まないが、無意味な考えをやめようとしてもやめられないことに悩む場合。
①の強迫観念自体に悩む場合が「強迫性障害」です。
強迫性障害では、強迫観念を抑えるための確認的な行動(強迫行為)を伴うことがあります。例えば、何時間も手や体を洗い続ける行動、間違いがなかったかを繰り返し確認する行動、戸締りや火の元を何度も確認する行動などです。
強迫行為は、本人が行う場合と、家族等にさせる場合があります。これらの強迫性障害の行動は、止めると不安になるため止めることが出来ず、そのために日常生活や人間関係に著しく支障をきたすようになります。この強迫性障害によって「引きこもり」となっておられる方も多いようです。
強迫性障害の治療
まずはご本人の悩み、状況、症状などについて、時には医師からの質問を交えながら、ご負担にならない範囲で把握させていただきます。
治療には主に、薬物治療や精神療法があります。
強迫性障害の方の中には、周囲の誰にも症状の相談をできずに、抱え込んで落ち込んだり、自信を無くされている方が多く、そのため、強い不安や、抑うつ(憂うつ)などの症状から、うつ病や不安神経症や不眠などの疾患を併発されている方も少なくありません。まずはパキシル等の抗うつ薬を内服しながら、抑うつ・不安の症状や、ストレス症状の緩和と改善に努めます。