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名古屋市千種区の心療内科・精神科クリニック。うつ病。リワーク。

漢方治療

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漢方治療

漢方薬はオーダーメード治療

漢方薬はオーダーメード治療

漢方では、個人差を重視した治療を行います。

病名が同じでも、体質や体型、抵抗力、自覚症状などは人によって異なり、その違いを「証」という“ものさし”で判断します。

診療では、西洋医学的治療だけでなく、一人ひとりの体質や病気の状態を見きわめながら、多角的に判断して最適な漢方薬を使い分けていきます。

妊娠中、授乳中にも漢方薬

胎児に影響がなく、出産や妊娠時のトラブル(むくみや便秘など)に良いとされる漢方薬もあります。

授乳中も薬の成分が母乳を通じて赤ちゃんにいってしまうので、やはり注意が必要ですが、妊娠中と同様、赤ちゃんに影響がない漢方薬もあります。

また、「母子同服」(母と子が同じものを服用する)といって、夜泣きをするお子さんとそれが原因でイライラするお母さんがともに同じ漢方薬を飲んで二人とも症状が改善することもあります。

体質や症状によって使用される種類も異なるため、医師にご相談ください。

イライラと漢方

漢方には「気・血・水(き・けつ・すい)」という3つの要素があり、これらのバランスが崩れることで、体に不調が現れると考えられています。

たとえば、イライラは、目には見えない生命エネルギーである「気」の不調、「気滞(きたい)」「気逆(きぎゃく)」などで起こると考えられています。

気滞とは気の巡りが滞って、全身にエネルギーが行き渡っていない状態をいいます。

イライラのほかに、のどが詰まったり、ものがつかえたりする感じがある、ガスが多い、おなかが張るといった症状が出ます。

気逆は、気が本来の巡り方と逆行している状態をいいます。

発作的に頭やおなかが痛くなる、ものごとにビックリしやすい、手足は冷たいけれど顔や頭はのぼせる(冷えのぼせ)、手足に汗をかくといった症状が伴うことがあります。

いずれにしても、気の巡りが根本的な問題なので、気を巡らせるようにしたり、逆行している気を正しい巡り方にしたりする「気剤(理気剤)」という漢方薬が処方されます。

気の巡りのほかにも、血の滞りである「お血」もイライラの一因になっていることがあります。便秘がちで肩こりがある、月経に関連してイライラするといった場合(PMSや月経困難症など)は、お血が関わっていることが多いので、「駆お血剤」というタイプの漢方薬を用いることがあります。

イライラに用いられる漢方薬

【イライラに用いられる漢方薬】
 抑肝散(よくかんさん)
 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
 帰脾湯(きひとう)
 加味帰脾湯(かみきひとう)
 加味逍遙散(かみしょうようさん)
 女神散(にょしんさん)        など

漢方薬は継続して一定の期間飲む方法と、イライラする時に頓服的に飲んでおく方法がとられることがあります。

飲むことによる効果だけでなく、漢方薬独特の香りによってイライラが鎮まるという人もいるようです。

不眠と漢方

漢方では、個人差を重視した治療を行います。

漢方医学の考え方には「気・血・水(き・けつ・すい)」というものがあります。

そこで「気」の流れが滞って眠れない場合は気の流れをスムーズにする処方を、イライラして眠れない人には気分を落ち着かせる処方をというように、不眠が生じている背景を考慮した薬が処方されます。

このように、漢方薬は睡眠薬と違って、直接的に睡眠を誘発するようなはたらきは持っていません。

むしろ不眠が起こる原因を解消することで、眠れるようにしていくことから、より自然なかたちで睡眠に導いてくれます。

実際は実証、虚証などを考慮して用いられる漢方薬が決まります。

不眠治療に用いられる漢方薬の例

【不眠治療に用いられる漢方薬の例】
<実証>
 大柴胡湯(だいさいことう)
 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)            など

<虚証>
 加味帰脾湯(かみきひとう)
 加味逍遙散(かみしょうようさん)
 帰脾湯(きひとう)
 酸棗仁湯(さんそうにんとう)
 抑肝散(よくかんさん)
 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)     など

女性には加味逍遙散が用いられることが多く、子どもの夜泣きや不眠には抑肝散が多用されるようです。

漢方薬の良い点は、不眠以外の症状も考慮するため、単に眠れるようにするだけでなく、不眠に付随する冷えや疲れ、めまいといった症状を治していくこともできます。

さらに西洋薬と併用することで、睡眠薬の働きをサポートすることもありますし、睡眠薬の副作用による口の渇き、疲労などをとるために用いられることもあります。

もちろん漢方治療だけに頼らず、眠りやすい環境を整えるなど、不眠症対策を取ることも大切です。

不安感と漢方

漢方医学の考え方には「気・血・水(き・けつ・すい)」というものがあります。

不安感は、体を巡る生命エネルギー「気」がスムーズに流れていない状態と捉えられ、気の流れを整える漢方薬を中心に、気持ちを鎮める作用のあるものも加えたりして、症状に対応していきます。

具体的には、実証、虚証などの「証」に応じて、次のような漢方薬が使われます。

不安感に用いられる漢方薬の例

【不安感に用いられる漢方薬の例】
<実証>
 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
 大柴胡湯(だいさいことう)
 大承気湯(だいじょうきとう)               など

<虚証>
 加味逍遙散(かみしょうようさん)
 加味帰脾湯(かみきひとう)
 帰脾湯(きひとう)
 香蘇散(こうそさん)
 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)            など

体質改善を目的にする場合は長期にわたる服用が必要となります。

忘れずに根気よく飲み続けることが、症状改善の最大の鍵となります。

もちろん漢方薬だけに頼らず、ストレスや疲れをためず、生活のリズムを守ることも、不安感の改善には必要です。

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